嬉しいメール

吉野杉と桧で作った一輪挿し いろいろ並べました

10月1・2日は東京のまほろば館(奈良県のアンテナショップ)で、高等技術専門校・家具工芸科の「木のもの」中谷かおりさんとの二人展でした。
手に取ってみて下さった方々、まほろば館の方々、セミナーをしてくださった川上村の吉野かわかみ社中の方々、
一生懸命に店頭でチラシを配って下さった県の担当の方、遅ればせながらありがとうございました。

イベント後とは限りませんが、自分のモノづくりの進んでいく方向をあれこれ考えることが以前より増えた気がするこの頃。

そんな中、東京から帰って来て数日後、
見慣れないお名前のメールが届いていました。
件名 「リンゴのわけ」

「自分がリンゴを見て欲しくなったのもなぜだかわからないが、
作者はなぜリンゴを作っているのか気になりました・・・・・」

まほろば館を訪れ、購入してくださった方からでした。
ここには書ききれませんが、リンゴを会社に飾ったことで
感じた事、リンゴそのものに感じた事も綴られていました
もう感激でした!!
リンゴからいろいろなモノを感じ取ってもらえる嬉しさはひとしおでした。

植林発祥の地である川上村で生まれ育って、当然のように地元の杉と桧を使ってモノづくりを始めたが、なかなか素材の良さに気づけなかったこと
地元で暮らしながら作業していく中で、山で暮らしてきた人達が繋いできた時間の流れを感じることができたこと、
扱いにくいなぁ~と感じていた杉と桧にいつの間にか癒されている自分に気づいたこと

「杉や桧の優しさや温かさを感じてほしい
杉や桧が育って来た年月を通して何か感じてほしい」

そんな気持ちがはっきりと芽生える中、
リンゴが生まれたこと

そんなことを書き綴りました。
掌から感じてほしい癒しのリンゴ。
頂いたメールを読み返し、迷うことなくリンゴを作り続けていこうと思う日々です。